トリミングシザー初心者が陥りやすい失敗とその対策

公開日:2025/05/15

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トリミングシザー(はさみ)は、ペットの毛並みを整えるために欠かせないアイテムです。しかし、初心者が使う際には、さまざまな失敗に直面しがちです。ペットに負担をかけてしまったり、思い通りの仕上がりにならなかったりすることも少なくありません。この記事では、初心者が陥りやすい失敗とその対策について詳しく解説します。

適切なシザーを選べない問題

初心者が最初に直面するのは、シザーそのものの選び方に関する問題です。

多種多様な製品が市場に出回っているため、どれを選ぶべきか迷ってしまうのも無理はありません。

ペットの毛質に合ったシザーを選ぶ

犬種や猫種によって毛の硬さや長さが異なるため、それに適したシザーを選ぶことが重要です。

たとえば、細くて柔らかい毛には薄刃のシザーが向いており、逆に硬くて密度の高い毛には厚刃のシザーが必要です。適切なシザーを選ばないと、カットがうまくいかないばかりか、毛を引っ張ってしまいペットに痛みを与えることになります。

初心者向けのモデルを選択する

プロ仕様のシザーは高機能ですが、初心者には扱いが難しい場合があります。

まずは軽量で操作が簡単な初心者向けモデルを選びましょう。手のサイズに合ったハンドルデザインかどうかも確認することで、手首の疲労を軽減できます。

シザーの持ち方や動かし方が不適切

適切なシザーを手に入れても、正しい使い方を知らなければ思わぬ失敗につながります。

使用方法を誤ると、ペットの毛が不均一にカットされたり、怪我をさせたりする可能性があります。

正しい持ち方を習得する

シザーは親指と薬指を使って持つのが基本です。この持ち方により、手首を自由に動かせるようになり、細かい動きが可能になります。

初心者は、つい力を入れてしまいがちですが、リラックスして手を動かすことが大切です。

毛流れに沿って動かす

毛流れに逆らってカットすると、毛がギザギザになり、仕上がりが不自然になります。

また、毛を切りすぎるリスクも高まるため、必ず毛流れに沿った方向で動かすようにしましょう。毛の方向を確認しながら慎重に進めることが大事です。

ペットのストレスを軽視してしまう

初心者が見落としがちなのが、トリミング中のペットのストレスです。

トリミングシザーのカチャカチャという音や、手が体の周りを動く感覚に慣れていないペットにとって、トリミングは大きな緊張や不安を引き起こすことがあります。このストレスを軽視すると、トリミングがスムーズに進まないだけでなく、ペットが暴れたり噛みついたりする可能性もあります。

そうなると、ペット自身だけでなく飼い主も危険にさらされてしまいます。そのため、ペットがリラックスしてトリミングを受けられる環境と雰囲気を整えることが、初心者にとって最も重要なステップのひとつとなります。

トリミング前にペットをリラックスさせる

トリミングに入る前には、まずペットを安心させる準備が必要です。

ペットにとっての安心感を得る方法は、個体によって異なりますが、共通していえるのは、飼い主がペットの気持ちに寄り添うことです。たとえば、ペットが落ち着く香りのある部屋や、静かな環境を整えることが有効です。

お気に入りのおやつを与えたり、優しい声で話しかけたりして、ペットがリラックスした状態を作り出しましょう。飼い主の声や態度はペットに伝わりやすいため、飼い主自身もリラックスすることが重要です。

また、トリミング初体験のペットに対しては、長時間のカットを避けるべきです。初めは短い時間だけトリミングを行い、ペットが慣れてきたら徐々に時間を延ばすようにします。

これにより、ペットの負担を最小限に抑えつつ、トリミングへの恐怖心を軽減できます。たとえば、一度に全身を仕上げるのではなく、足元や耳周りなど部分的なカットから始めるのもひとつの方法です。

トリミングシザーに慣れさせる

トリミングシザーそのものへの慣れも重要です。

とくに、音に敏感なペットの場合、シザーを初めて目にしたり音を聞いたりするだけで怖がることがあります。そのため、いきなり毛をカットするのではなく、まずはトリミングシザーを近くで軽く動かして音や動きを確認させましょう。

たとえば、ペットがリラックスしている状態で、シザーを使わずに空中で軽く開閉して音だけを聞かせる練習を行います。ペットがその音に慣れたら、次は実際に毛を切らない状態で体の近くでシザーを動かしてみます。さらに、トリミング前のブラッシングもペットを慣れさせる良い手段です。

ブラッシングを行うことで、ペットは触られることに対して徐々に抵抗を少なくしていきます。この段階では、体を撫でたり、ブラシを軽く動かしたりして、トリミング中の感覚に近い状況を作り出します。

とくに敏感な箇所(耳、足裏、お腹など)を優しく扱うと、ペットが過剰に反応しないようにすることができます。

まとめ

トリミングシザーは便利な道具ですが、初心者が無計画に使うとさまざまな失敗を引き起こします。適切なシザー選びから、正しい持ち方・動かし方、さらにはペットのストレス管理まで、一つ一つ丁寧に準備を進めることが大切です。とくに初めての場合は焦らずに、ペットの反応を見ながら少しずつ慣れていきましょう。正しい知識と技術を身につけることで、ペットも飼い主も快適なトリミング体験を共有できるはずです。

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特徴販売数は欧州最大!アイテムだけでなくアフターフォローにも力を入れています熟練の職人が高品質なハサミを作り続けている、東京の老舗ハサミメーカー創業してから80年に渡り、使う人の目線に立ったシザーを販売している。世界的に有名なブランドを持ち、高品質なトリミングシザーを製造する会社グローバルに活動する、トリミングシザーなどのペット用美容器具メーカー。世界でただ一人の職人が作り続ける、正統派トリミングシザーを販売する会社 
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