犬のカットに人間用のハサミを使ってもいいの?

公開日:2024/06/15

トリミングシザーとは、ペットのトリミングに使用される専用のハサミです。人間に髪の毛を切るためのハサミがあるように、ペットの毛並みをそろえ、美しい仕上がりにするための役割があります。トリミングシザーと人間用のハサミとは何が違うのでしょうか。この記事では、人間用のハサミとの違いについて解説します。

ペットと美容師のハサミの違い

美容やトリミングにおいて、ハサミは欠かせない道具のひとつです。一般的には、基本的な構造や使用法において、人間とペットのハサミに大きな違いはとくにありません。人間の理容で使用されるハサミがそのままペット用として利用されることもあります。

しかし、人間用のハサミとは別にペット専用のハサミも存在しており、細かい部分において違いがあります。ペット用のトリミングシザーにも調整、ブランド、刃の種類において、さまざまな種類のものがあるのです。その理由は、ハサミを使用する動物の種類や毛質によって、ハサミの特性や使い勝手が変わるからです。

たとえば、刃の種類はペット用と美容用では異なります。ペット用ハサミは主に直刃が中心です。直刃は毛が逃げにくく、切れ味が硬い特徴があります。これに対して、美容用のハサミには柳刃や笹刃が主に使われます。柳刃や笹刃は毛が逃げやすく、切れ味がやわらかいため、細かいデザインやスタイリングに適しています。

また、刃角度においてもペット用と美容用では異なる特性があります。刃角度が鋭いハサミは切れ味がよく、毛が逃げにくい傾向があります。これはペットの毛質に対して適しており、トリミング作業をスムーズに進められます。一方で、刃角度が鈍角のシザーは毛が逃げやすく、引っかかりが少ないため、美容師が細かい仕上げ作業を行う際に適しています。

バリカンの場合は使い分けるべき?

ハサミと同じくバリカンも、人間とペットの両方に広く使用されている便利な美容器具です。しかし、人間用と犬用のバリカンにはいくつかの重要な違いがあります。これらの違いと理解と適切なバリカンの選択は、ペットとの関係をより健康的で安全なものにするために重要です。

人間用バリカンを使用する際の問題点

まず、人間用バリカンは犬には適していないといえます。その理由はいくつかあります。まず第一に、犬の毛質は人間の頭髪とは異なるからです。犬の被毛は種によって異なり、また同じ種でも個体差があります。人間用バリカンは犬の毛質に適していないため、適切なトリミングが困難です。

さらに、犬の皮膚は人間よりも敏感で脆弱です。そのため、通常のバリカンでは犬の皮膚に優しくないことがあり、切創やかぶれのリスクが高まります。そして、人間用バリカンでは、作動音が大きいものがほとんどです。犬は敏感な聴覚を持っているため、高い音は彼らを驚かせ、怖がらせる可能性があります。

これらが原因で、トリミングの際に痛みや不快感を引き起こし、人間用バリカンを使用することが犬にとってストレスや不安を引き起こすことがあります。

ペット用バリカンの推奨

ペット用バリカンは、人間用のバリカンを使用した際の問題を解決するために設計されています。刃が細かくなっており、毛質に合わせて効果的なトリミングが可能です。これにより、均一で美しい被毛を維持できます。

また、ペット用バリカンは通常、静かな動作が特徴です。ペットが怖がることなくトリミングを受け入れます。低騒音のバリカンは、ペットとのコミュニケーションを円滑にし、ストレスを最小限に抑えます。

トリミングにはペット用のものを使いましょう!

ペットの美容と健康維持のために、トリミングは欠かせないケアの一環です。安全にトリミングを行うのに最も重要なのは、適切なツールの選択です。ペット用の専用ツールの使用が、安全性と効率を確保します。

なぜペット用のツールが重要なのか?

ペット用のトリミングツールは、特有のニーズに合わせてデザインされています。一方で、人間用のツールは人間の髪や爪に適した構造のため、ペットの毛や爪には適していません。ペット用ツールは、ペットの皮膚や被毛に優しく、安全性を重視しています。たとえば、刃の形状や切れ味がペットの特有の要件に合わせて調整されているため、トリミング中にケガをするリスクが低減します。

初心者はペットブランドがおすすめ

初めてトリミングを試みる場合、ペットブランドのツールを選ぶことが無難です。ペットブランドツールは、使いやすさや安全性に焦点を当てて開発されています。また、ペット用のトリミングキットには必要なアクセサリーがそろっており、初心者でも手軽に始められます。

人間用ブランドを選ぶ場合の注意点

もし人間用のツールを選ぶ場合は、刈り上げ用または硬い切れ味のものを選びましょう。刈り上げ用のツールは、ペットの毛にしっかりとアプローチし、均一なトリミングを実現します。また、硬い切れ味のツールはペットの硬い毛にも対応でき、効率的な仕上げが期待できます。

安全性と効率を両立させる正しいツールの使い方

正しいツールの使用はペットの安全を確保し、トリミングの効率を高めます。ツールの選択だけではなく、正しい手入れや使い方も大切です。定期的なメンテナンスや清掃を怠らず、ペットの反応もよく確かめながらトリミングを行いましょう。

まとめ

ペットのトリミング専用の道具には人間用とは微細な違いがあり、ペットの特性に合わせて設計されています。とくにバリカンの使用においては、人間用とペット用の違いを理解し、使い分けることが重要です。

トリミングのプロフェッショナルは、ペットの健康と安全を考慮し、動物の特性や飼い主の要望に応じた適切なハサミ選びが重要です。良質なハサミを使用すればトリミングの結果が向上し、ペットや飼い主の満足度も高まります。

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おすすめのトリミングシザーブランド比較表

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ブランド名飛燕シザー K9(株式会社ドーワインターナショナル)胡蝶(東京利器)UTSUMI(内海)DOGWELL(東光舎)アートシリーズ(ドリーム産業)Dog Star(天洋)
特徴販売数は欧州最大!アイテムだけでなくアフターフォローにも力を入れています熟練の職人が高品質なハサミを作り続けている、東京の老舗ハサミメーカー創業してから80年に渡り、使う人の目線に立ったシザーを販売している。世界的に有名なブランドを持ち、高品質なトリミングシザーを製造する会社グローバルに活動する、トリミングシザーなどのペット用美容器具メーカー。世界でただ一人の職人が作り続ける、正統派トリミングシザーを販売する会社 
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