成功するトリミングサロン開業のポイントとステップ

公開日:2023/12/22

トリミングサロン

近年、感染症拡大の影響を受け、ペット業界は盛り上がりを見せています。それに伴い、ペットの身だしなみを整えるトリミングサロンの需要も高まりつつあります。

トリミングサロンでは、ブラッシングやシャンプー、ヘアカットや爪切りなどのお手入れを行っています。開業するためには、資格の取得や届け出が必要となります。

そこで、今回は、トリミングサロンで開業し、成功するためのポイントやステップを詳しく解説していきます。

トリミングサロンを開業するために必要な手続きや資格

トリミングサロンを開業するためのステップや必要な資金について詳しく解説していきます。

個人事業主としての手続き

トリミングサロンに限った話ではありませんが、どのような業種であっても事業を開始するためには、開業手続きが必要となります。手続きには、「個人事業の開業・廃業等届出書」と「所得税の青色申告承認申請書」が必要です。

開業届は、事業を初めて1か月以内を目安として、税務署に提出します。書類は、国税庁のホームページ上でダウンロードもしくは、最寄りの税務署で入手可能です。

開業届を提出することで、青色申告にて確定申告できるようになります。青色申告には、最大65万円の特別控除が受けられたり、家族や親族を社員として雇用する際に給与を全額経費として算入できたりといったメリットがあります。

そのほかにも、電話回線工事を依頼したり、銀行口座を開設したりといった事務手続きが必要となります。

トリミングサロン開業に必要な資格・届け出

トリミングサロンを開業するためには、「動物取扱責任者」の資格を取得する必要があります。動物取扱責任者の資格は、トリミングサロンやペットサロンのほかに、ブリーダーや動物園などの運営にも必要とされています。

動物取扱責任者の資格を取得するためには、獣医師もしくは、愛玩動物看護士、専門性を有する社団法人などの試験資格及び実務経験、獣医学や動物看護学などを学べる大学を卒業及び実務経験の4つのうち、いずれかの条件を満たす必要があります。

動物取扱責任者は、自治体が主催する講習会を受け、申請を行うことで登録できます。

登録後に交付された動物取扱業登録証は、事業所の見えやすい場所に掲示しておきましょう。

トリミングサロン開業に必要な資金

トリミングサロンを開業するためには、店舗の敷金礼金や家賃、改装費、トリミングに必要な設備の購入費などが必要となります。また、集客するためには広告宣伝費が別途かかる可能性もあります。

店舗自体にかかる費用は、開業予定地の立地や内装によって大きく左右します。なお、店舗を借りる方法以外にも自宅を改装して開業するという方法もあるため、一概に開業資金がいくらとは言い表せません。

一例として、地方都市で自宅の一部を改装して開業する場合、平均で100万円ほどの開業資金が必要となります。一方、都心で店舗を借りて内装にこだわる場合には、1,000万円以上かかるケースもあります。

開業資金は、自己資金で用意する方もいますが、日本政策金融国庫から借りる方法もあります。サロンの開業スタイルによって、検討してみましょう。

トリミングサロンの開業スタイル

トリミングサロンの開業スタイルには、大きく分けて4種類あります。それぞれの特徴やメリットを紹介します。

専門店舗型サロン

専門店舗型サロンとは、店舗を借りて開業するスタイルです。家賃などの経費がかかりますが、立地にこだわることができるため、前もってある程度の集客が見込めます。

店舗型の場合、開業資金や広告宣伝費などを合わせると、600万円~700万円ほどかかるのが一般的です。内装にこだわったり、立地条件にこだわったりする場合、1,000万円以上必要になるケースもあります。

自宅サロン

自宅サロンとは、自宅の一部を改装して開業するスタイルです。内装工事費は必要ですが、家賃負担がないので固定費や運転資金を抑えられます。

ただし、住宅街などの場合、動物の鳴き声が漏れないように注意する必要があります。

出張サロン

出張サロンとは、ペットを飼っている家庭に訪問して作業を行うスタイルです。飼い主やペットが高齢で外出が難しいなどのケースで重宝されます。

また、家庭に訪問する以外にも、ワゴン車でトリミングを行う手段もあります。店舗を持たないため、新たに土地を準備する必要がなく、出費を抑えて開業することができます。

併設型サロン

併設型サロンとは、ペットショップや動物病院などに隣接してトリミングを行うスタイルです。施設に訪れた飼い主が利用しやすいため、新規顧客やリピーターを取り込みやすいのがメリットです。

トリミングサロンの集客のポイント

トリミングサロンのニーズが高まるとともに、競合との競争も激化する可能性があります。集客するためのポイントを3つ紹介します。

ウェブで集客

これまで、集客するためにはチラシや新聞などの紙媒体が基本とされてきましたが、近年はウェブ上で店舗を探す利用者が多いため、ウェブでの周知に力を入れる必要があります。ホームページ上にはサービス内容や料金、コンセプトなどを明確に記載することを心がけましょう。

また、サロンに関する想いやプロセスをブログに掲載することで、利用客から共感を得られる可能性があります。お店を応援してもらえるような書き方を目指すと良いでしょう。

SNSを活用して集客

SNSを効果的に利用することで、高い集客率が見込めます。とくに、InstagramやTwitter、Pintarestなどのサイトに、店舗の様子や施術後の写真を掲載することで、興味を持ってもらえる可能性が高まります。

施術後のビフォーアフターにも訴求力を高める効果があります。技術力をアピールするためにも、積極的にSNSを活用しましょう。

そのほかにも、物販アイテムについて情報を発信したり、予約状況を知らせたりと、SNSの活用方法は多岐にわたります。

Googleマイビジネスを活用

Googleマイビジネスとは、Google検索やマップ検索などでお店の情報を周知できる無料サービスです。店舗名や住所、サービス内容などを細かく登録できるため、実店舗を持つ方はぜひ活用しましょう。

また、Googleマイビジネスでは口コミを通して顧客とコミュニケーションを取ることもできます。お店の営業状況などもこまめに発信できるため、利用客からの満足度も高まります。

トリミングサロンの差別化を図るためのポイント

ほかのサロンとの差別化を図るためには、内装にこだわることをおすすめします。保健所による規定を遵守することはもちろん、明るく清潔感のあるデザインを心がけましょう。

また、ニオイ対策や音漏れ防止にも注意しましょう。動物の身だしなみを整えるトリミングサロンは、美容院と同じように清潔感が求められます。

動物はいくらかわいいと言っても、独特のニオイと鳴き声には気を付けなければなりません。近隣に迷惑をかけることがないように、設計にこだわりましょう。

清潔で洗練された空間は、ペットにとってもリラックスできます。ペットと飼い主にとって居心地の良い空間を提供することで、自然と利用客が増えることでしょう。

まとめ

今回は、トリミングサロン開業を成功させるためのステップやポイントを紹介しました。トリミングサロンの開業には、資格が必要であり、個人事業主として開業する手続きが必要となります。

トリミングサロンの営業スタイルには、大きく分けて「専門店舗型サロン」「自宅サロン」「出張サロン」「併設型サロン」の4種類あります。それぞれ異なるメリットがあるため、比較して検討しましょう。

トリミングサロンで集客するためには、ウェブやSNSを活用することをおすすめします。お店の情報や技術力の伝わる写真を掲載することで、訴求力を高めることができます。

本記事が参考になれば幸いです。

おすすめ関連記事

PICKUP TABLE

おすすめのトリミングシザーブランド比較表

イメージ
ブランド名飛燕シザー K9(株式会社ドーワインターナショナル)胡蝶(東京利器)UTSUMI(内海)DOGWELL(東光舎)アートシリーズ(ドリーム産業)Dog Star(天洋)
特徴販売数は欧州最大!アイテムだけでなくアフターフォローにも力を入れています熟練の職人が高品質なハサミを作り続けている、東京の老舗ハサミメーカー創業してから80年に渡り、使う人の目線に立ったシザーを販売している。世界的に有名なブランドを持ち、高品質なトリミングシザーを製造する会社グローバルに活動する、トリミングシザーなどのペット用美容器具メーカー。世界でただ一人の職人が作り続ける、正統派トリミングシザーを販売する会社 
詳細リンク詳しくはこちら詳しくはこちら詳しくはこちら詳しくはこちら詳しくはこちら詳しくはこちら