犬用トリミングシザーの種類とそれぞれの用途を解説

公開日:2024/12/15

トリミングシザー 種類

ペット用のトリミングシザーは、用途ごとに様々な種類があります。主な種類として、ストレートバサミ、ミニバサミ、カーブバサミ、スキバサミが挙げられます。本記事では、それぞれのトリミングシザーの特徴や用途について詳しく解説するので、愛犬のトリミングを自分ですることを検討している人はぜひ参考にしてください。

ストレートバサミ

ストレートバサミ(仕上げ用)は、トリミングにおいて最も基本的で汎用性の高いハサミで、犬の毛をカットする際に頻繁に使用される重要な道具です。このバサミは、刃がまっすぐな形状をしており、毛を正確にまっすぐ切ることに特化しています。

主な用途として、毛の長さを均一に揃える作業や、輪郭部分のカット、毛束のカットなどが挙げられます。これにより、仕上がりが美しく、全体的なスタイルを整えることが可能です。

ストレートバサミのサイズは、使用する犬種や愛犬の大きさに合わせて選ぶことが推奨されています。小型犬の場合は5.5インチ、中型犬では6インチ、大型犬には6.5インチ程度のサイズが使いやすいとされています。

このように、適切なサイズのバサミを選ぶことでトリミング作業がよりスムーズに行えるだけでなく、愛犬に負担をかけることなく仕上げることが可能です。

ミニバサミ

ミニバサミ(繊細なカット用)は、細かな作業や仕上げに特化した小型のトリミング用ハサミで、繊細なカットを行う際に最適です。一般的に刃の長さは5〜6インチ程度で、軽量で扱いやすいデザインが特徴です。

このハサミは「ボブシザー」とも呼ばれ、トリミング作業の中でも特に顔や足先、肛門周りなど、細部の仕上げが必要な部位で活躍します。具体的な用途として、目、鼻、口、耳といった顔の輪郭部分の仕上げや、足先の毛のトリミング、肛門周りの衛生的なカットが挙げられます。

また、特定の部位の毛量を調整する際にも使用され、細部にわたるスタイリングや整えが可能です。大きな範囲を一気に切るための道具ではないため、トリミング全体の仕上げや部分的な調整に向いています。ミニバサミはそのコンパクトさから初心者でも扱いやすく、大きなハサミに比べて操作性が高い点が魅力です。

細かなコントロールが可能であるため、初めてトリミングに挑戦する人や、自宅で愛犬のケアを行いたい飼い主にとって理想的な道具です。ただし、大きな範囲を効率的にカットするには不向きなため、トリミングの最後に仕上げとして使用されることが多いのが特徴です。

カーブバサミ

カーブバサミ(成形用)は、刃がカーブしている特殊な形状のトリミング用ハサミです。犬の体全体の形を整えたり、丸みを帯びた部分をカットしたりする際に最適なツールです。主にプードルなど、丸みを活かしたカットスタイルに向いています。

また、体のラインを滑らかに仕上げたり、美しいシルエットを作るために活用されます。さらに、足の付け根から足先にかけて丸みを強調したスタイルを作る際にも便利です。カーブバサミには、カーブの角度や刃の長さに応じてさまざまな種類があり、用途や犬種に合わせて選ぶことが重要です。一般的には以下のような基準で選ばれます。

・ショートカーブ:小型犬や顔周り、足先などの細かい部分のカットに適しており、繊細な作業に向いています。
・ミドルカーブ:中型犬や体全体の輪郭を整える際に使用される、汎用性の高いタイプです。
・ロングカーブ:大型犬や、大きな丸みを出したい部分のカットに適しており、広い範囲を効率よく整えることができます。

このように、適切な種類のカーブバサミを選ぶことで、トリミング作業がスムーズに進み、美しい仕上がりが得られます。

スキバサミ

スキバサミ(毛量を減らす用)は、トリミングにおいて毛量を調整し、自然な仕上がりを作るための重要なツールです。このハサミは全ての毛を一気にカットするのではなく、一部の毛を切ることで、全体の毛量を減らしたり部分的に軽さを出したりするのに役立ちます。

特に毛の多い犬種や仕上げに自然なグラデーションを加えたい場合に適しています。スキバサミの選択には「スキ率」という指標が重要です。スキ率とは、一度のカットでどの程度の毛が切られるかを示すもので、この数値によって用途が異なります。以下の目安に従って選ぶと、目的に応じた最適なスキバサミが見つかります。

・高率(スキ率が高い):毛量を大幅に減らしたい場合に使用します。毛が密集している部分や大きな調整が必要な場面で便利です。
・中率(一般的なスキ率):全体的な毛量調整に適しており、最も汎用性が高いタイプです。
・低率(スキ率が低い):部分的な微調整や毛先を軽くしたい場合に使用します。繊細な仕上げ作業に向いています。

適切なスキ率のハサミを選ぶことで、作業効率が向上し、仕上がりも理想的なものになります。

まとめ

ペット用トリミングシザーは、用途に応じて選べる4つの種類があります。それぞれの特徴を理解し適切に使用することで、自宅でもプロ並みのトリミングができます。ストレートバサミは全体の毛を揃えたり輪郭を整える基本的なハサミで、サイズは犬種に応じて選ぶと便利です。ミニバサミは顔や足先、細かな部位の仕上げに最適で、初心者にも扱いやすいコンパクトな設計が特徴です。カーブバサミは犬の体に丸みを持たせ、シルエットを美しく整えるためのハサミで、カーブの角度やサイズによって用途が異なります。スキバサミは毛量を自然に減らし、滑らかな仕上がりを実現するのに不可欠で、スキ率を基準に選ぶことで効果的に使用できます。これらのシザーを上手に使い分けることで、愛犬の個性を活かしたトリミングが実現します。

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特徴販売数は欧州最大!アイテムだけでなくアフターフォローにも力を入れています熟練の職人が高品質なハサミを作り続けている、東京の老舗ハサミメーカー創業してから80年に渡り、使う人の目線に立ったシザーを販売している。世界的に有名なブランドを持ち、高品質なトリミングシザーを製造する会社グローバルに活動する、トリミングシザーなどのペット用美容器具メーカー。世界でただ一人の職人が作り続ける、正統派トリミングシザーを販売する会社 
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